
Agroforestry and Sustainable
山の生態系と生産者を守る、森林農法
アカアマコーヒーの農園は、一見、ただの森のように見えます。コーヒーの木を、耕した畑に一列にずらりと並べて植えてあるコーヒープランテーションを想像するとびっくりするかもしれません。「森林農法」は、コーヒーだけではなく、様々なフルーツやナッツなどの木々の間にコーヒーの木を植えます。そうすることによって、森の生態系が守られ森に住む昆虫や蜂、森を守ってくれる生き物たちを守り、それはさらに農家さんたち自らの生活を守っていくことにもつながります。効率の良さやコストパフォーマンスを上げることよりも、持続可能な生活と環境を守ることを優先すること。そして長い未来を見据えた農業を可能にしてくのが森林農法であり農薬を使用しないコーヒー栽培だということを、家族や村の農家さんたちと共有し合いながら丁寧にコーヒーを栽培し続けています。

森林を伐採せず、木々の隙間にコーヒーの木を植えます。
大量生産のプランテーションでは大量の農薬や化学肥料が必要になりますが、森林農法では自然環境を壊さず、山の生態系を守りながらコーヒー栽培を続けることができます。


コーヒーだけではなく、様々なフルーツやスパイス、野菜なども一緒に育てます。
気候やその年の様々な影響でコーヒーの収穫量が落ちた時も、コーヒー以外の収入があること、
自分たちが生活する上で困らない食料があることで村の人たちの生活を支えてくれます。

ミツバチは、コーヒーの樹の花を受粉するのに大切な役割を果たしています。
コーヒーの生産性を維持していくためにも、ミツバチが住みやすい環境を守っていくことも持続可能なコーヒー栽培を続ける上でとても大切にしています。
タイの店舗では、アカアマコーヒーの花のハチミツも販売しています。

Harvest and Process
手摘みでの収穫と、様々な精製方法
アカアマコーヒーの農園は、急斜面にコーヒーを植えていることも多く収穫はとても大変な作業です。急斜面で足を踏ん張りながら、真っ赤に完熟したコーヒーの実だけを、ひとつひとつ手作業で収穫していきます。
手作業での収穫ではとても時間がかかりますが、完熟の実と完熟まであと少し、という実を見分けて収穫をしていくことができます。完熟の実だけを収穫することで、コーヒーの美味しさに違いが出てきます。プランテーションでの機械での収穫は大量に一気に収穫ができますが、品質には大きな差が生まれます。
収穫したコーヒーの実は、様々な精製方法で生豆の状態まで加工していきます。アカアマコーヒーが始まった当初は、お父さんお母さん世代の生産者がほとんどで、精製方法も水洗式のみでした。今では、たくさんの若い世代が農園での生産、精製に関わるようになり、様々な精製方法を研究しながら毎年試行錯誤しています。
アカアマコーヒーは、バリスタと生産者の距離が近く、お客さんからの反応がすぐに生産者に届きます。日本ではどんなコーヒーが人気だったか、と言う声もすぐに生産者に届けることができるので、農園でもアカアマコーヒーを楽しんでくれるひとたちのために、たくさんの研究と努力を重ねています。




収穫後のコーヒーの実

ハニープロセス

ナチュラルプロセス
Akha village
アカ族の村
この地域は昔、ケシの栽培が盛んだった地域。とても貧しく、貧しさを逃れるために多くの家族がケシ栽培でなんとか生計を立てていました。
タイ政府は1958 年にケシ栽培を禁止し、ケシ栽培に変わる代替作物として、コーヒーなどの新たな作物を紹介していきました。
アカアマコーヒーが育つ村でもかつてはケシ栽培が盛んでしたが、年月を経て、今では森林農法でコーヒー栽培を行い、正当な価格で
コーヒー豆からの収入が得られるようになり、学校に行けなかった子どもたちが学校に行けるようになり、村はコーヒーで豊かになりました。

アカアマコーヒージャパンのスタッフメンバーも、タイを訪れ、農園でホームステイをします。アカ族のお母さんたちが作るご飯は、農園で収穫された無農薬の新鮮な野菜が中心のごはん。とっても辛いけど、みんなで囲んで食べるアカ族のご飯は、タイ料理とはまた違った美味しさでお腹を満たしてくれます。
歴史を辿れば貧しさや難民としての少数民族として、困難のストーリーがあります。
そこから村を自分たちで変えていこう、と1 人の若き青年の行動が村の人たちを動かし、今ではコーヒー栽培で素晴らしいフェアトレードの循環が成り立ち、タイで、日本で、世界中でアカ族の小さな村のストーリーがコーヒーと共に届いています。




- 選択結果を選ぶと、ページが全面的に更新されます。
- 新しいウィンドウで開きます。